先ほどの続きとして、自衛隊中央病院には院内感染が一人もいないという事実に注目したいと思います。

私は自衛隊中央病院へ行ったこともなく、見たこともありませんが、ここはひょっとしてventilation system が他と違う、あるいはセントラル空調システムが他とは違うのかもしれないと想像しています。

つまり、冷・暖房には冷風・温風を強制的に送る方式ではなく、各病室に専用のラジエーター(熱交換器)を設置し、夏は冷水、冬は熱水を室内空気と自然熱交換、あるいはファンで強制熱交換して冷暖房する昔ながらの柔らかな空調かもしれないと想像しています。

昔の大病院の空調はほとんどそういう各室設置のラジエーターによる放熱方式による熱交換で、換気も集中給排気システムではなく、窓の開閉による自然換気だったように思います。つまり、感染患者が入っている部屋を強制的に陰圧にするというようなことはせず、窓の開閉によるごく自然な換気でした。

つまり、どの病室も大気圧と同じほぼ1気圧であったと。