けふは、幾つかの話題について持論を。

先ずはオリンピックという厄介な代物の話。

IOC のバッハ君にしても、日本の森君にしても、オリンピックという世界は現在の現実世界とは全く違う時空間に存在しているかのように致命的な誤認をしているようだね。

つまり、世界にはコロナという史上最大の、最悪の悪疫がどこかからもたらされ、「先進国」であるはずのアメリカで最多の死者を出しているという、現時点ではどうしようもない現実がすべての人間の眼前に横たわっているというのに、「オリンピックは来年夏」だとか、まるでUFO でやってきた宇宙人が小さな惑星・地球のことを宣っているような観がある。

こういうあまりにも大きな時空間の「ズレ」が生じるのは結局、一つの組織の中で君臨していると、組織が誕生した時の、組織本来の社会に対する目的を完全に忘却し、あるいは故意にメモリーから消去してしまい、「組織自体の自己目的」のために考え、動こうとする最悪の状態をこういう輩が生み出しているからと言える。

ここまで来ると、IOCJOCも一日も早く解体し、国際社会あるいは日本に必要とされる場合には全く新たに、全く新たな人間たちによって全く違った組織を誕生させなければならないだろうね。

同じように、この春だったか、「寝言」としか思えないような発言をした山下君率いる日本柔道連盟とかいう、これも組織の自己目的でしか動かないようになってしまった旧態依然の団体も、可及的速やかに解体すべきだね。

こういう目で見ると、オリンピックや柔道以外にも「自己目的的活動」に陥ってしまっている集団、団体は浜辺の砂粒ほども出てくるのではないだろうか。

例えば、各地方自治体に設けられた「教育委員会」という組織。これも私に言わせれば日教組の隠れ蓑、各教祖の狎れ合いの場になってしまっているように私考する。

今回のコロナ禍中の感染防止対策一つをとっても、全国の田舎村から東京という「ド田舎村」に集まった「政治屋」どもと比べ、まだ、地方の県の首長のほうが健全な魂を残していると言えるだろうね。

政治家ならぬ政治屋に堕落してしまった輩は、何よりも一番は経済団体に上目遣いで、一人でも感染を減らさねばならないという使命感などはどこを探しても見当たらない。

各地方の県知事たちにまだ健全な人間が残っていることだけが数少ない救いになっていると思う。